サイバーとフィジカルの融合を目指して
Society5.0の実現に向けたAI・数理データサイエンス応用による技術革新と、それらに秀でた人材の育成は我が国の喫緊の課題です。岡山大学ではこれまでも、関連する応用研究を各研究科で実施して社会にシーズを発信する一方、共同研究のニーズも多様な分野から打診を受けてきました。このような状況を受け、岡山大学は全学組織として設立した「AI・数理データサイエンスセンター」(Angels)に「サイバーフィジカル情報応用研究推進部門」(Cypher)を設立しました。Cypherは、研究科の枠を超えて、全学の研究者が集い、ともにAI・数理データサイエンスの応用研究と社会実装に取り組むことをその理念としています。本学は、Cypherをコアに、AI・数理データサイエンスの応用研究強化と社会実装に取り組み、サイバー空間とフィジカル空間の融合を目指します。
部門長 嶋𠮷 隆夫
Cypherとは
サイバーフィジカル情報応用研究推進部門(Cyber-Physical Engineering Informatics Research Division,Cypher)は、AI・数理データサイエンスの応用による技術革新と、それらに秀でた人材の育成を推進するための全学組織として、学内のあらゆる部門の研究者からなるメンバーにより活動を行っています。 Cypher の目標は以下の3つです。
目標1
これまで各部門で散在的に行われてきたAI・数理データサイエンスの応用研究に対し、専門家集団の組織化によって集中的・機能的なサポート体制を構築することで、研究の効率化と質の向上を目指します。
目標2
本学の異分野融合の土壌を生かしつつ、A I・数理データサイエンスに対する社会のニーズを見極め、適切な計画立案・プロジェクト管理運営を実現することで、共同研究テーマの間口を広げると共に研究深化による社会貢献の強化を目指します。
目標3
実践的教育(Project-Based Learning)等による学生との共同活動により、学生に社会での実践的な体験を先取りさせることで、自律性・積極性・チャレンジ精神を育成し、今後の科学技術をリードする人材の輩出を目指します。
活動内容
- 計算機等の研究設備の整備
- 研究会・ワークショップの開催
- セミナー・シンポジウムの開催
- 公募による研究費の支援(Society5.0 研究支援プログラム)
関連組織
文部科学省保健医療分野におけるAI研究開発加速に向けた人材養成産学協働プロジェクト
Global×Localな医療課題解決を目指した最先端AI研究開発人材育成プログラム